雑記(2026/01)

・諸事情で昨年秋以来ジムをお休みしていたのですが、1月下旬からちょっとずつ再開しました。長らく近所の総合型施設に通っていましたが、リサーチを兼ねて通勤沿線の公営ジムを試しています。重量もだいぶ下がってしまいましたが、自分のペースでリハビリしていこうと思います。

・昨年1月に宅録し配信していた全編即興のピアノアルバム”Seasonal Greetings -Winter-“の配信が終了しました。聴いてくださった方々ありがとうございました。
年賀状がわりに勢いで作った作品ではありましたが、静謐な表現という点でとても自分好みな仕上がりになりました。冬と銘打ったので、他の季節シリーズも作りたいです。
引き続きBandCampで販売中なのと、2曲はYoutubeで視聴可能ですので、どうぞご覧ください。
https://chibanokuni.bandcamp.com/album/seasonal-greetings-winter


・今年のライブ初めは仙台J’Zでした。ベース・ドラムがいてなおかつフロントがいるリーダーライブは相当久しぶりでしたが、ピアノ単体では選曲しないような曲を色々取り上げられて楽しい本番でした。
1stアルバム収録曲の”One To Zero”や、昨年亡くなった後輩との思い出の曲”Juvenile”など、久しぶりのレパートリーも取り上げました。
ギターの大垣さんはフルアコとガットを、ベースの弘基さんはウッドベースにエフェクターを、と音色面でも刺激的なステージングでした。

2026/01/07@仙台J’Z
大垣涼太(Gt)千葉岳洋(Pf)佐藤弘基(Bs)今村陽太郎(Dr)

1st
Satin Doll/Duke Ellington
James/Pat Metheny
Swinging Sphinx/千葉岳洋
Fields of Gold/Sting
Cravo e Canela/Milton Nascimento

2nd
You Took Advantage of Me/Rogers&Hammerstein
One to Zero/千葉岳洋
Skylark/Hoagy Carmichel
ノーサイド/松任谷由美
Alone Together/Howard Dietz&Arther Schwarz

3rd
冬の夜/文部省唱歌
Come Rain of Come Shine/Harold Arlen&Johnny Mercer.
Juvenile/千葉岳洋
上を向いて歩こう/永六輔&中村八大
Feel Like Makin’ Love/Eugene McDaniels

・翌日1/8は仙台Crosby、半年ぶりの出演でした。
20代、毎月地元と関東を往復していた時期にとてもお世話になったお店です。ここ数年帰省する度に寄ってはいたのですが、昨年から再び出演しています。
昨今少なくなったいわゆる夜店の営業スタイルで、かつては5セット演奏していました(現在は4セット)。初見譜面での歌伴など、ここで覚えた曲も多くあります。
Tp沢野さん、マスターGt村上さんとストイックにジャズスタンダードをお送りしました。

・8歳の時に買ってもらったエレクトーンを処分しました。EL-90という機種で購入時にはすでに1世代前だったものの長く対応の曲集が出続け、お小遣いを貯めて購入しては練習しました。最もエレクトーンに力を入れていた頃は次世代機STAGEAの時代で、データ製作は教室の機種をお借りし、自宅では音色データなしでの練習をしていましたが、それも良い思い出です。
大人になってからも帰省の度に弾いていましたが、鍵盤やスピーカーにガタが出始めたこと、またD-Deckというより新しい機種を購入したこともあり処分を決めました。クラシック曲、特にオーケストラものの編曲に一番力を入れましたが、ジャズやポップスはエレクトーンが入り口でしたし、エレクトーンで弾いて覚えた曲が何度も仕事で役立ちました。初手がクラシックピアノでなくエレクトーンだったからこそいま音楽活動を続けているのだと思います。改めて、26年間ありがとう!

・サントリー美術館 「NEGORO 根来ー赤と黒のうるし」を見てきました。
大学在学中に見ていた作品は主に観賞用のものが多かったのですが、今回展示されている根来、いわゆる漆塗りの食器・日用品などの工芸品は多くが普段使いされていたもの。中には現役で儀式時に使用されている配膳用盆なども!どうしても痛みからは逃れられない製品ですが、根来の面白い点は赤い層が剥がれてもその下の黒い層が現れてくること。経年劣化の痛みがむしろ味わい深い見た目になるという点がユニークです。普段使いのものでありながら、同時に長い間使用者の目を楽しませる粋な一品、といった趣を見つつ大量生産以前の人と道具の関係について思いを馳せるひとときでした。

・今月はストリングス譜面の浄書と、人生初のトリオダンシュのアレンジを製作しました。トリオダンシュというのは『葦(リード)の3重奏』という意味で、オーボエ・クラリネット・ファゴットのアンサンブルです。木管5重奏からフルート・ホルンが抜けるだけではあるのですが、本来音の目立つオーボエがクラリネットの下に回ったり、クラリネット・ファゴットがホルンが担っていたようなメロウな音色を要求されたり、なかなか高度な編成です。バスーンを吹いていたときに1回くらい練習しておけばよかった…。
トリオといいつつも、ソロやデュオを効果的に使う必要があるのがトリオ編曲の面白いところだと思う今日この頃です。

・ジャズ喫茶ちぐさとMusic Chronicle Yokohamaの共同企画展「ジャズと街の記憶と記録」に出演しました。第10回の受賞者市川莉子さんとのデュオでしたが、市川さんの渋い選曲が面白かったですね。お互い生まれる前の曲ばかり演奏しましたが、時代を超えて残った楽曲というのはやはり素晴らしいなと思います。

・第3回福島市古関裕而作曲コンクールに出場しました。僕自身の楽曲については別途書きますので、ここではそれ以外のことを。
僕自身は大学進学の段階で音楽の道に進む決断は出来ず、その結果ジャズの面白さに目覚めたり、国技館で相撲を取ったり、ロバート・メープルソープで卒論を書くことになったりと比較的楽しく大学の4年間を過ごしました。
また東大ジャズ研、慶應ライト、Lowland Jazzなどで音大卒の人と交流するようになり、「音大に行くことで勝手に上手くなるのではなく、環境や同級生からの刺激が才能や向上心のブースターとして機能するのだ」ということが分かり音大へのコンプレックスも解消はしたのですが、それでもたまにifを想像することはあります。
そんな自分にとって古関コンの2日間はまるで音大生活、もしくは作曲のワークショップを体験しているかのような気持ちでした。リハーサルを一聴しただけでハーモニーのコンセプトを見抜かれたり、スコアを片手に書法について意見交換をしたりと、出場者全員が猛者という感じでした。アカデミックな教育を通りつつも、その先の創作活動はおのおのの興味関心や仕事におけるスタンスが反映されていて、本当に八者八様の作品でした。ぜひ、全体の動画が公開されたらご覧頂きたいです。
審査員の方々とも終演後のレセプションでいろいろとお話しました。元吹奏楽少年として報われるような嬉しいお言葉から、意識していたつもりで全然出来ていなかったことのご指摘まで、とても有意義な時間でした。
(そもそもプロの作曲家から自分の作曲について講評頂いたのはこれがまだ3回目で、しかもスコアを読み込んだ上で課題点や改善提案を頂けて終始興奮していました)
徐々に日常に戻りつつありますが、心なしかジャンルを問わず音楽の聴き方も少し変わったような気がします。演奏家としては13年経ってしまいましたが、作曲家としては駆け出しですので、これからも気負わず軽率にいろいろ書いて行ければと思っています。

出場者全員に花音さまのブーケ・フルーツギフトセットの贈呈がありました。
今回、優勝の副賞に福島市産フルーツギフト1年分があります。第一回受賞者の佐藤信人さんもインタビューで応募のモチベーションとして挙げられていましたが、私もまったく同様で親近感を覚えるなど。地元宮城の隣県ということもあり、家族で飯坂温泉に行ったりもも狩りをしたり、エレクトーンの大会に出演したりしていました。いつか機会があれば演奏でも福島に伺いたいですね。


・Bunkamura「クワイエットルームにようこそ The Musical」観劇してきました。前回参加したフリムンシスターズは稽古ピアノとしての参加もそれなりに長く、本番のバンドメンバーでもありましたが、今回の稽古ピアノは1週間のピンチヒッター。ということで半分は稽古場での観劇を楽しみに、もう半分は宮川彬良さんのスコアを弾きながら勉強する、というモチベーションで参加していました。
無事ピンチヒッターも終わり、東京の千秋楽目前のタイミングで伺ってきました。

舞台も衣装も素晴らしかったですが、今回初めて通しで見て松尾スズキさんと宮川彬良さんの仕掛けに感服するなど。コメディ的な明るさと感情を揺さぶられるような悲愴な部分の相乗効果や、3時間という長い上演時間にもかかわらず適切に、かつ印象的に配されたライトモチーフが音楽的な導線として機能しているなど、特異な個性と職人的なエンターテイメントの技術が同居している他に類を見ない作品だと思います。
話の筋も楽曲も知っているはずなのに、次の展開が気になってドキドキしたり、稽古場とはまた違った箇所でクライマックスを感じたりと、贅沢な鑑賞体験でした。残りの公演も上手くいくことをお祈りしています!

稽古途中の参加だったので名前は載っていないだろうと思っていたらありがたいことに…!

スケジュール
2/9(月) BGM演奏@六本木Union Square Tokyo
2/12(木) 宮里陽太(Sx)@蕨Re:Delight
2/26(木) 牧野竜太郎(Vo) 千葉岳洋(P) 片野吾朗(B) 小橋拓弥(G)@六本木Alfie
3/2(月) BGM演奏@六本木Union Square Tokyo
3/7(土) 近日公開!
3/8(日) 近日公開!
3/20(金) BGM演奏@六本木Union Square Tokyo
3/21(土) BGM演奏@六本木Union Square Tokyo
3/26(木) BGM演奏@六本木Union Square Tokyo
4/14(火) いきなり本読み!in博多座 ミュージカル